Ho-299 A-1 HORTEN編                                  気まぐれ製作記リストに戻る
初めてのトルコ製プラモデルです。メーカーは「PM MODEL」と私の知らないもので¥519で入手しました。

モデル全体が凸モールドであちこち省略されていますし、パネルラインはかなりいい加減です。

キャノピー下部のレールラインが実機では青線のようにカーブしていますがモデルでは直線になっています。

このラインを修正するとこの周りのボディーラインも修正する必要が出てきます。

またキャノピー及びキャノピー後部の断面形も大幅に違います。

エアインテーク横の部分(黄色丸)も大幅に形状が違いますが、この部分は胴体を上下張り合わせてからにします。

普段素組みしかしないので難しい改造はできそうもありませんが、考えていても仕方ないので光硬化パテでまずレールラインの修正から取り掛かってみます。

コクピットは簡単なシートしか付属していませんので計器盤等ある程度工作が必要なため胴体を上下張り合わせる前にこの部分の修正だけを先に進めることにしました。
入手した図面を原寸で印刷し平面形を比べて見ましたが、こちらは完璧に一致します。
パネルラインはもう滅茶苦茶でございます(笑)。でも凸モールドなのでどちらにしても彫り直しするので大きな問題ではありません。

カーブさせたレールラインに沿ってボディーのカーブもパテで修正しています。

コクピットの開口部をキャノピーに合わせて広げボディーの内側を削りました。

修正したキャノピーとキャノピー後部形状に合わせてスクラップバルサでヒートプレス用のキャノピーの型を作ります。
排気口部分が金型の影響で内部がないので光硬化パテで追加しました。
左がキットノーマルです。シート以外は付属していません。シートはヘッドレストを切り落としバケット風に、鋼管フレームらしきもの、操縦桿、スロットルレバーも伸ばしランナーでそれらしくでっち上げてみました。
いい加減なモールドを削り落とし図面を切り抜きテンプレートとしてパネルラインを彫りなおします。

ここに来て排気口の位置が全く違うことに気付きました。平面形は図面と合うのですが、エンジンナセルの形状が違い排気口の半分近い寸法外側に寄っていることが判明しました。
この修正は私には無理なのであきらめてこのまま進めることにしました。本当にトホホなモデルです(笑)。

こんな調子で完成するのでしょうか・・・・・このままお蔵入りにしようかとも考えてしまいます。
 なんとか気をとりなおし筋彫りを始めましたが、今度はプラスチックの表面が非常に硬く刃物の周りが剥げる部分、とても柔らかい部分とがあってプラスチックが安定していません、それに削っていると硬くて黒い粒状のものが混入していました。
硬い部分は固くなった餅のようです。

「トルコ製プラモデル万歳!!」
 ここまでですでにくじけそうになりましたが、コクピットにはなんとか計器盤らしきものも取り付け塗装も済ませました。
胴体(主翼)を上下張り合わせたので、今度は機首部の修正です。

キットノーマル(左)ではインテークとコクピット前部の形状が大幅に違います。

インテーク部分はプラ板の厚みを考慮して平らに削りプラ板を接着、機首も細く切ったプラ板を接着、乾燥を待ちます(中)。

インテークと機首をそれっぽく削りました(右)。
写真左:

主翼裏側の筋彫りも掘りなおし、ついでに翼端灯も透明にしました。

写真中:

キャノピーもヒートプレスしたところです。雄型は取り出すときに壊れてしまったので、できた雌型から作りました。

写真右:

胴体に合わせてキャノピーをカットしたところです。
写真左:(ノーズギア)

キットノーマルです。キットでは赤線のように真っ直ぐですが、実物はロック機構の根元で曲がっています(青線)。さらに泥除けもありません。
それにしても余りにも省略しすぎでしょう!!
PM MODEL恐るべし!!

写真右:

ノーズギアに切り込みを入れくさびを打ち込んで曲げ、プラ板と伸ばしランナーでそれっぽくでっち上げました。泥除けは塩ビ板をヒートプレスです。
メインギアは目立たないので無改造にします。

ピトー管を真鍮パイプと真鍮線から、機銃を真鍮パイプから作り、排気口横の小さなふくらみを追加してやっと塗装に入ります。
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