後に九七式司偵（三菱キ１５）となる試作2号機が朝日新聞に払い下げられた有名な機体です。昭和12年4月6日に出発し長距離親善機としてロンドンまで11着陸94時間17分56秒の記録を樹立しました。空気抵抗を抑える為限界まで低くしたキャノピー、しかし当時まだ信頼性の低かった引き込み脚は採用しませんでしたが、最新鋭戦闘機より早いものになりました。

昭和14年(1939)10月６日午後２時23分写真や映画フィルムを積み込み、台北を出発その後に消息不明となり、台湾最南端の鵞鑾鼻（がらんび）に不時着水しているのが発見されました。飛行不能になりましたがその後、改修され再び北海道などとの定期便として使用されましたが昭和20年米軍によって処分されました。