弥山
弥山

 標高529.8m宮島の主峰です。頂上近くには3つの社殿を持つ御山神社(みやまじんじゃ)がありここに厳島大神が降臨されたとされています。
 弥山はもともと神体山として崇められていましたが大同元年(806年)弘法大師空海「弥山」と名づけたとされています。

 写真は大聖院からの登山コースの3合目付近から厳島神社を見たところです。
山頂

 珍しく宮島に雪が積もりました。誰もいない山頂です。天気がいいと瀬戸内海の多島美が楽しめます。
 伊藤博文も「宮島の真価は弥山の頂上からの眺めにあり」と賞賛したとのことです。紅葉谷から獅子岩までロープウェーが通じ比較的楽に山頂まで行けます。
山頂から北東方向を見る・・・真ん中の島は「似島(にのしま)」
山頂付近には「観音堂」「文殊堂」
「観音堂」は観世音菩薩、「文殊堂」は文殊菩薩がお祭りしてあり入試祈願が多いと説明されています。
「三鬼堂」明治維新以前は一間社流造の神社建築でしたが、明治維新以後はここが御山神社と改称され存続しますが、神仏分離後に寺院建築として新たに作られたもので明治23年建立です。
弥山の七不思議

1.霊火堂(写真↑)の「消えずの火」・・・・空海が弥山で秘法を修したとき焚いた護摩の火が1200年のときを経て燃え続けている。

2.「錫杖の梅」・・・・空海の錫杖が根をはって八重の紅梅になった。

3.「曼荼羅岩」・・・・空海の筆跡が刻まれると言う。

4.「干満岩」・・・・・・潮の干満がわかるという。

5.「龍燈の杉」・・・・海面に現れる「龍燈」が最も良く見える。

6.「時雨さくら」・・・・晴天でも木の下が濡れている。

7.「拍子木の音」・・・・誰もいないのに聞こえる。

 4.の干満岩は山頂近くにあるのですが、大きな岩に握りこぶし2つ分くらいの穴が開いています。そこに溜まった水を舐めて見ましたが確かに塩辛いのです。1.とは関係ないかもしれませんが、実家から宮島(弥山)が見えるのですが、母が何気なく夕方弥山を見ると山頂近くで火が燃えているような光を発見、慌てて社務所に電話しましたが、「そのようなものが見える行事も事実もない」といわれました。